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2016年8月30日火曜日

不快指数

雨の日


 タイの雨季は五月から十月まで。

『しとしと 』と優しい雨ではなく、電柱までもなぎ倒す強風と共に降る豪雨なのです。

水はけが悪い道は、瞬く間に洪水になります。



家の前の道
水はけが悪く十センチ位
溜まっている状態




雨にさらされる屋根瓦は風化し、隙間ができて雨漏りがしたり、

窓の隙間からも容赦なく吹き込んできます。


築十七年の我が家は建付けが悪いようで、引っ越してきた当初からこんな状態でした。

窓を閉めるのが遅れると雨が吹き込み、部屋の中が洪水になるほどなのです。





 この時期一番頭が痛いのが、「洗濯物」です。


そう、私の不快指数は、その日の『洗濯物の乾き具合』に比例するのです。


いかにして、雨から洗濯物を守るか?雨季の大きな課題です。



雨季の時期は毎日蒸し暑く、空には入道雲。


朝焼けが出ている時は注意が必要です。




さっきまで天気だったのに、突然風が強くなり、空は真っ暗、


そしてぽつぽつ十粒程降ったと思ったら・・・

『ダーっ』と豪雨に変身します。

空の変わり身の早さには感心するほどです。



長年住んでいると雨が降ってくる前に気がつくようになりますが、

それでも間に合わないこともあります。


私が「雨が降ってくる」と言って慌てて洗濯物を入れているのを見て


同居の義父が「降らないよー」と笑っているそばから、降り出した事もありました。


驚いている義父を横目に

空を見ながら、風を感じながら生活すれば、雨が降るのも分かる様になるんですよ!」

と、心の中でつぶやいたのでした。






 今日の不快指数



 ここの所毎日曇りで、午後三時ごろ雨が降り出す日が続いていましたが、

今朝は朝から晴れていたので、少し油断していたら・・・

なにやら怪しげな雲行きになって来ました。




慌てて階段を走り降りて行く途中で降り出しました。

(私達の部屋は三階)




それでも「大丈夫間に合う」と言い聞かせながら・・

走っていく私の行く先を義父のバイクが邪魔をします。

それで、まずイラっとして不快指数プラス二十。





雨足が強くなってきたのを見ながら、まだ部屋の窓を、閉めていないことに気づき

プラス二十。





二階にも義父の洗濯物を干していた、しかも窓全開で・・・そこへ突進しながら、

「誰か窓閉めてー」と叫びます。





三階にいるのはテレビを見ている夫と、パソコンをいじっている息子のふたり。

気が利く長女は学校です。





二階の窓を閉め、少し期待しながら上へ行くと・・・やはり窓は開いたままでした。

ここで不快指数が又更に上がります。




幸運なことにまだ吹き込んでいなかったので助かりましたが・・・





息子は自分の部屋の窓を閉めていました。

自分がやるべき事はちゃんとやっていたのです。

私が下へ行くのを息子の部屋からは見えませんが・・・



私が慌てて「雨、雨」と叫びながら降りていったのを見ていたはずの夫は・・・



さっきと同じ格好でのんびりテレビを見ていました。

これで更に不快指数は一気に九十まで上がりました。



生乾きの洗濯物を部屋に干し終わり、流れた汗を拭いて、

扇風機の前で涼んでいたら、私のぶつぶつ(手伝ってくれないんだから)

を聞いていた息子がそっと傍に来て、肩を揉んでくれました。

優しい息子に感謝!

これで不快指数はゼロになったのでした。




一人でいる時に間に合わなければ、

『なぜもっと早く気がつかなかったの?」と自分に対して怒りますが、

誰かいるとつい『手伝ってくれるかも」と期待してしまうから、余計に疲れてしまうんですね。




***九月は又更に雨の日が多くなります。

 首都バンコクでは通常三十分で行かれる所が、二時間かかることもあるほど渋滞します。

BTSやMRTが開通して十七年、利用者も増えて少し緩和された様ですが・・・

それでも渋滞がなくなるわけではありません。

私の家も田舎とはいえ、市内なので渋滞があります。

もちろんバンコクの比ではありませんが・・・

娘達は渋滞を避ける為に、毎朝六時過ぎには出かけて行きます。

(家から学校までは四、五キロ位なのですが)

乾季を迎えるまでの残り約二ヶ月半、また空を見上げる日が続きます。***








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