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2016年12月24日土曜日

心を平静に戻す『魔法のカード』

一昨日の夜中に次女が激しい嘔吐と下痢を繰り返したので


エマージェンシーに駆け込みました。




娘の症状から何か悪いものを食べたのだと思ったが、医師の診断は


「そうとも考えられるが、盲腸の可能性もある」というものでした。


そういえばここの所よくお腹が痛いといっていたので、


『盲腸』なのかも・・・と少し不安になり、


ネットでその症状を調べながら娘の様子を見守ることにしました。





幸い薬を飲んで嘔吐や下痢の症状は消えたので、


昨日はテストがあるため登校させました。













次女は小さい頃からよくお腹をこわし、


ひどい時にはひと月も下痢が続いたこともあります。


丁度乾季で涼しかったので、日本で言う『冬の下痢』なのかと思います。


食べ物は余り食べられないけど、

まだ母乳を飲んでいたので消毒もいらず助かりました。


(母乳が好きで結構おそくまで飲んでいた。早く離した方がいいという人もいるが

 子供が欲しがるうちは、それで心情が安定するなら飲ませたほうがいいと思うので

 また、母子の大切なスキンシップでもあるので気の済むまで飲ませていました)






夕方6時ごろには帰宅するかと思ったら、

なかなか帰ってこないので電話をしてみると・・・


「友達の買い物に付き合ってる、もう帰るよ」という返事。


家から徒歩で20分のショッピングモールにいるといいます。




バスで帰るといったけどが待てど暮らせど帰って来ません。


もう一度電話をしたら今度は


「友達のお父さんが迎えに来るまで一緒に待ってる」と言います。




外はもう真っ暗です。


すぐ近くの通りに来るバスは6時を回ると少なくなり


全く来ない事もあります。勤務時間が決まっているわけではなく、


運転手の気分で『もうやめた!』となる様なので・・・





案の定その後バスがなくなり、自転車で迎えに行くことにしました。


病み上がりの身体なのに、こんなに晩くなって・・・

ともやもやしながら少し叱りました。

(友達をひとり置いて帰るのにしのびなく、一緒にいたのだと分かりますが・・・

 つい怒ってしまうのです)


そういう時次女は謝ったりしません。だんまりに徹するのです。


嫌な雰囲気のままお互いに何も話さなくなり、時は過ぎていきました。






そのもやもや気分をさっと洗い流してくれる『魔法のカード』が出てきました




それは・・・・


長女が、先ほど次女が行っていたショッピングモールの

「会員カードを貸して」と言ってきました。

(今は有料になったが、三年ほど前までそのカードを持参するとプールに無料で入れました。

 一枚につき二名なのでふたり分作って、私と子供三人でよく利用したものです)


 

そのカードを使って申し込むと映画無料券が当たるそうです。


しかも明日が最終日。




まず夫のカードで申し込むと


なぜだか分からないが『ID番号』が違うとエラーが出て

(タイでは生まれた時にID番号をもらい生涯その番号を使う)


何度やってもうまくいきません。




そこで私のカードを使って申し込むと・・・


私の『ID番号』は、パスポート番号なので鞄から出して娘に渡しました。




その時次女の診察券が目に留まりました。


一昨日病院を受診した際に使い、鞄に入れたままだったものです。




それは次女が生まれた時に発行された物で

年齢は『一日』と書いてあります。


それを見た瞬間『可愛いなあ』と、心の中が満たされていくのを感じました。


他人が見たら『一日』の何が可愛いの?と思うでしょうが、


私にとっては大切な命がこの世に誕生した


なんとも言いがたい証のようなものなのです。


それを目にしただけで体の中からジュわっと『愛情』が湧き出てくるのです。





普通は古い診察券は新しいものに替えてくれるのに、


大きな病気もせず、何年も受診していなかったので


生まれたときに貰った診察券がそのまま手許にあったのでした。




傍らで一生懸命応募している長女の横で、


『可愛いね.可愛いね、ね、ね??』と繰り返し言いました。


長女も付き合いで『うん、うん』と言ってくれて。




そして息子の部屋に籠っている次女の所へ行き



ほっぺにちゅっとして仲直りしました。




もやもや気分を和やかな気分に変えてくれた長女には


『映画無料券に当選』

という神様からのプレゼントが与えられたのでした。

























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