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2017年5月20日土曜日

続・タイの学校のタンブン









先日娘達の学校でタンブンがあったという記事を書きました。






果物の王様ドリアンとタイのタンブン



今日は、娘達の学校に僧侶が来られタンブンお供え)がなされます。

タイの学校ではたびたびこのタンブンが行われます。・・・・・













帰宅した娘達の話があまりにもおもしろかったので(不謹慎ですが)



書きたいと思います。

(長女は行事の時などに手伝いをする係りなので、間近で見ていました・・・)











朝の托鉢時には、受け取ったお供え物を持つお手伝いの方も付いて回るのですが・・・


何箇所かのお寺から来た僧侶(約三十人)は、何故か?

どこのお寺からも僧侶のみが来られていて、全校生徒約5000人が持ってきた


お供え物を受け取ったそうです。



30 対 5000人 プラス 先生 ですから、ひとりの僧侶に相当量供えられます。




量だけでも驚きですが、中には誰もが『えっ???』と思うようなお供え物もあったそうです。










僧侶が持っているお供え物を用のけ入れ物に、生徒がお供え物を入れていきますが・・・・



ある生徒は、牛乳1パック(6個いり)と缶詰め1パック(6個いり)など重いものを


その入れ物に積み重ねたり、中には米一袋(5キロ)を持ってきて乗せようとした生徒もいたようです。


これは、見ていた先生が慌てて止めたそうですが、重いものを積み上げられて

どの僧侶も大変そうだったと言います。



中にはまだ10歳くらいの僧侶(タイではネーンと呼ぶ)もいて、半べそ状態だったようで・・・



僧侶が手にしているものを受け取る事ができるのは、男性だけです。


娘達の学校は女子校で、特別クラスに男子生徒が数人いるだけです。

(特別クラスと言うのは政府が支援するクラスで、将来国の機関で働く事を前提に
  奨学金が支給されています)

また、タイの学校は男性教諭よりも女性教諭の方が圧倒的に多いのです。


ですから、タンブンのときは、男性がフル回転でお手伝いしても足りないのです。




それなのに、ある男性教諭はすぐそばに座っているのにも関わらず


『知らん顔』を決めこんでいたので、


長女は『先生!何しているんですか!早く来て手伝って下さい!』と言って


ひっぱて連れてきて、ようやく手伝ってくれたという事でした。



女子校だとわかっているのに、なぜお手伝いの人が一緒に来なかったのか?


不思議です。




これまで、お供え物を持ってきたかをチェックする係りなどいませんでしたが、


今年は新たにその係りを置く様になったので、生徒の意識が変わりお供え物が増えたのかもしれません。





山のように詰まれたお供え物は、車でお寺に運ばれ倉庫に入れられます。



このお供え物を、生活に困って寺を訪れる方々に、分けてあげたりするのです。




子供の僧侶(ネーン)は、生活に困った両親が、寺に預けた子供だったり、


長い休み中だけ修行する子供だったりします。



この時期、どこの学校も新学期が始まっているので、今回来たネーンは

寺に預けられている子供と思われます。




次女が友達と歌って踊って、ふざけているのを見て、笑いをこらえていたと言います。

(タンブン中に何をしているんだか・・・・)

まだ10歳で友達と遊びたい年頃なのに、毎日修行をしているとは・・・


将来的に僧侶になるのか?わかりませんが、幼い頃から苦労したものを糧にして


立派な大人に成長して欲しいと思いました。


学校で行われる『タンブン』は


自分よりも幼い子供が苦労する姿を見て、自分を正したり、


お供えをする際に宗教的なしきたりを学んだり、


何かと勉強になる行事でもあります。




その時だけ『タンブン』するのではなく、毎日がタンブンという意識で生活する事が


一番望ましい生活かと思います。





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