昨日のつづきです。
昨日娘達は『日本語能力試験』を受けにバンコクへ日帰りで行ってきました。
昨日の記事です
日本語能力試験を受験する娘達
無事に6時過ぎに帰宅した娘たちのお土産話が、あまりにも楽しかったので
ちょっとご報告させていただきます。
まず、『日本語能力試験N5』を受験した次女は、試験の合間に
『むずかしいー・・・漢字・カ・タ・カ・ナ・・・あー』
というラインが送られてきました。
『ヒアリング(聴解)試験はできるよー』と何とか励ましながら
離れた所から応援していました。
帰ってきてさぞ落ち込んでいるんだろうなと、思ったら
『たぶん合格すると思う。。。』と次女・・・
おもわぬ展開に拍子抜けしましたが、自信があるのは良いことです。
でも・・・
万が一だめだったら困るので、
『そう。良かったね。発表がたのしみね。だめだったら又次があるよ』
と言うと『うん』と元気に返事をしていました。
漢字は難しく、カタカナはよく分からないから適当に答えた。
でも、聴解はできたよ。と娘。
過去の試験問題 |
日本語能力試験では、どんな問題が出るのか?
レベル 認定の目安
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N5 基本的な日本語をある程度理解する事ができる
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N4 基本的な日本語を理解する事ができる
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N3 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解する事ができる
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N2 日常的に使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる
日本語をある程度理解する事ができる
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N1 幅広い場面で使われる日本語を理解する事ができる
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聴解の試験では最初に、どのように問題を解くかの説明が下記のように流れます。
1.最初に質問を聞いてください。
2.それから話を聞いて、問題用紙の1から4の中から
一番いいものをひとつ選んで答えてください
それでは例題です。
というアナウンスから始まります。
娘は『youtube』にアップされている聴解の練習問題を前日にしていきました。
最初に例題があります。
その説明が始まった時、娘の隣に座っていた男子学生が、
『慌てて問題用紙をめくりだした』そうです。
例題は問題用紙に記載されていません。
多分『例』という言葉を聞き逃して、もう問題が始まったと勘違いしたのでしょう。
彼は、どのページをめくっても該当するような問題がなく、慌てていたようです。
おそらく、練習問題もしていなくて、やり方を理解していなかったのでしょう。
娘は、『例題』だと教えてあげたいけど、言う事はできないので
手を膝に置いて身動きせずに座っていたそうです。
そのうち彼は『例題』だと気がついたのでしょう、以後は娘の動きをみながら
問題1のページを娘が開いたら、同じページを開き
次のページをめくれば、又同じようにしていたそうです。
娘にとっては毎日聞いている言葉なので、
ちょっとした言葉も聞き逃す事はありませんが
異国の言葉を細かいところまで聴き取るのは大変です。
しかも試験ですから緊張していて、何がなんだか分からなくなり
慌ててしまったその学生の気持ちが伝わってきて、可哀そうでもあり、
その時の様子が目に浮かんできて、悪いけどかわいく、おもしろいかも。。。と
娘と笑ってしまいました。
『いやー100%タイ人にとっては大変だよね。かわいそうだった』と娘。
長女の話は
『読解は長文でかなりむずかしかった。』ということでした。
話が、あっちこっちに行って分かりずらい・・・ということです。
休み時間に娘よりも年上と見られる女性が、知り合いと試験の内容について
話しているのが聞こえてきて、その読解力に驚いたそうです。
『内容を全部把握していて、友達に説明してあげているのを聞いて、
分からなかった所も納得できたよ』と娘。
かなり勉強している人なのでしょう。
言語知識の問題を紹介します。(N5)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー1.言語知識(文字・語い)
もんだい1 ______ の ことばは ひらがなで どう かきますか。
1・2・3・4から いちばん いい ものを ひとつ えらんで
ください
① 大きな えが あります。
1 おおきな 2おきな 3 だいきな 4 たいきな
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もんだい2 _____ の ことばは どう かきますか。
1・2・3・4から いちばん いい ものを ひとつ えらんで
ください。
② けさ しゃわーを あびました。
1シャワー 2シャウー 3ツャワー 4ツャウー
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もんだい3 ( )に なにを いれますか。1・2・3・4から
いちばん いい ものを ひとつ えらんで ください。
① あそこで バスに ( )。
1 のりました 2 あがりました
3 つきました 4 はいりました
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もんだい4 ________ の ぶんと だいたい おなじ いみの ぶんが あります。
1・2・3・4から いちばん いい ものを ひとつ えらんで
ください。
① ここは でぐちです。いりぐちは あちらです。
1 あちらから でて ください。
2 あちらから おりて ください。
3 あちらから はいって ください
4 あちらから わたって ください。
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このような問題が全部で30問あります。
試験内容は下記のようになっています
1. 言語知識(文字・語い)25分
2. 言語知識(文法)・読解 50分
3. 聴解 30分
1と2(言語知識)の合計点が120点
3(聴解)が60点で 合計180点です。
合格ラインはN4は90点以上 ・N5は80点以上となっています。
ただし、1と2の合格基準点が 38点
3の合格基準点が 19点
合計点が合格点に達していたとしても、基準点以下であれば不合格ということです。
N4の場合、合格点が90点なので
3の聴解が60点(満点)で
1・2の言語知識が30点の場合・・・合計が90点でも不合格になります。
息子の合格賞 |
合格すると上の写真のように賞状が送られてきます。
結果はウェブサイトで9月に発表があります。
でも、困った事が・・・・
12月の試験の申し込みは8月中です。
今回の結果が分からないまま、次の申し込みをしなくてはなりません。
前の級の合否に関わらず、受けたい級を受験できる仕組みになっています。
初めて試験を受ける人が、必ずしも最初のN5から受けなくてもいい訳です。
息子はいきなりN4を受験していました。
ですから、長女は合否が分からないけれど、8月にN3受験の申し込みをする予定です。
12月の試験まで、約5ヶ月弱で苦手な『漢字・かたかな』を習得できるように
又特訓が始まります。
この試験は日本人でも受験できるので、『日本語の能力がどのくらいあるのか?』
を、知りたい方は、受験してみても良いかもしれません。
読んでくださりありがとうございました。
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