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2017年12月5日火曜日

ちょっと頼りない娘と友達のふたり旅






 日曜日、娘(次女)が初めてひとりでバンコクへ行ってきました。


正確には、友達を連れて・・・


『日本語能力試験』を受験してきました。





以下、日本語能力試験についての説明と、試験場で出会った人や


試験に対する取り組み方(勉強の仕方)などを書きました。


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目次

1.日本語能力試験とは?
2.こつこつ勉強派と短期集中派
3.合格認定の目安は?
4.地図を片手にバンコクへ
5.タイ人には難しい日本語の発音
  試験が終わったとたんに泣き出す人・・・
6.アニメで学ぶ日本語会話
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『日本語能力試験』とは?


『日本語能力試験』は、N5からN1までレベルがあり、


どの程度日本語を理解しているのかを知るために、受けるペーパーテストで

誰でも受験する事ができます。(日本人も)


タイ人が進学・就職する際に、N3以上取得していると有利になります。


この試験は、必ずしもN5から受ける必要はなく、

自分の実力に合わせてN4から受験する事もできるようになっています。


娘とNちゃんは、その初級(N5)を受験しました。



 こつこつ勉強派と短期集中派  


実は、娘は七月に受験したのですが、


合格点に一歩及ばず(4点足りなかった)無念の涙を流しました。


(学校で受験結果をネットで調べて、不合格だと分かり涙が止まらず

 ずっと泣いていたので、先生やたくさんの友達が慰めてくれたそうです。。。)






と、言っても、試験に向けて夏休み中(3月から5月)朝晩毎日、


私と一対一で勉強していた長女とは違い、新学期が始まってから(5月中旬)

勉強を始め、試験の半月ほど前に、スパートをかけたので、



結果は、当然と言えば当然のものでした。





 日本語能力試験ื認定の目安は? 


レベル   認定の目安

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N5  基本的な日本語をある程度理解する事ができる

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N4 基本的な日本語を理解する事ができる

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N3  日常的な場面で使われる日本語をある程度理解する事ができる

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N2  日常的に使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる

               日本語をある程度理解する事ができる

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N1  幅広い場面で使われる日本語を理解する事ができる

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『日本語能力試験』の内容は

1. 言語知識(文字・語い)25分 

2. 言語知識(文法)・読解  50分

3. 聴解 30分



言語知識(文字・語い・読解)が120点、聴解(リスニング)60点の


系180点満点となっています。



娘は、聴解は満点でした。が・・・


文法が合格点には4点足りなかったのです。


リスニングは、生まれてからこれまで、私の話を聞いて育ってきたので


何を言っているかは、90%理解しています。


それなので、できるのは当たり前かもしれませんが・・・



聴き取る事が出来ても、紙上の答えを読んで、選ぶ必要があります。


ですから、読んで理解する能力がなければできないのです。


猛勉強のかいあって、短い分を読んで理解する事は


できるようになっていたようです。




過去の試験問題




以前も書きましたが、タイの高校は、文系・理数系とクラスが分かれています。


文系(英語・韓国語・中国語・フランス語・日本語)に分かれていて


娘は日本語クラスです。


毎日授業で勉強したことで、読んで理解する能力が少し身についていたのです。





短期間に集中して勉強しましたが、結果は『不合格』でした。


長女はN4を受験し、無事合格しました。


理数系クラスの長女は、家で私とこつこつ勉強したことが


結果となって現れました。


長女の文法の点数も、決してよいものではありませんでしたが・・・


合格基準に達していたので、ラッキーでした。


聴解は長女も満点でした。



勉強の仕方が全く違う娘達は、性格も同様で


あまり気が合いません。


が、次女はちゃっかりしているので


長女の助けを必要とする時は、ちゃんと可愛く(妹らしく)お願いしています。


これまでも、ふたりで何度かバンコクへ出かけています。


今回、長女は受験しないので、学校の友達とふたりでバンコクまで行ったと言うわけです。





 地図を片手にバンコクへ   



一緒に行った友達は、小学校入学時からの友達Nちゃんです。


娘曰く『Nのお母さんが、ふたりで行くのを許してくれるとは思わなかった・・・


 なんで、許してくれたのかな???』


と言うほど、Nちゃんはぼーっとしたところがあります。



Nちゃんのお母さんから見たら、娘は信頼できると言うことでしょうか?


私と長女は、二人で行かせて大丈夫かな???と、心配していたのですが。


長女が一緒なら、何の心配もなく送り出せるのですが・・・



『大丈夫?行かれる?』と聞くと


娘(次女)は、『大丈夫!』と言っていました。








私達が住む県からバンコクの試験場(チュラロンコン大学)までは


長距離バス・バンコク路線バス・地下鉄・バイクタクシー

(バイクタクシーは、必要に応じて。大学構内移動に使う)

を利用して行きます。



長女は、バンコク東北バスターミナル内の地図や


地下鉄駅周辺・バス停などの地図を準備して


事細かく説明して送り出しました。



Nちゃんは試験の後、大型ショッピングセンターに行きたいそうなので


その分の地図も持たせました。







前日から我が家に泊まったNちゃんと娘は、朝1時起きで



2時出発のバスに乗るため家を出発しました。


バス停までは、夫が送っていきましたが・・・



2時少し前に『もう乗った?』と、電話すると



『ちょっと今取り込み中だからまた後で!』と娘。


切符売り場が混雑していて、ぎりぎりで購入しているのかしら?と


思っていたら・・・

10分後、再度電話をかけると、日曜の夜中ということで、


 『警官の検問がたくさんあって。。。。


 お父さん免許持ってきてなかったから、遠回りだけど裏道を通ったの。


 もう間に合わないかと思ったよー。


 バスが出発する1分前にバス停に到着したの。


 それで慌てて切符を買って


 出発しようとしていたバスに飛び乗ったの。と娘。


出発から色々ありましたが、間に合ったのだから大丈夫。


きっと、この旅は全てがうまく行くでしょう!と思うことにしました。


娘とNちゃんは、その後何事もなく、バス・地下鉄を乗り継いで


試験場のチュラロンコン大学(タイの東大と言われています)に到着し


試験まで時間がたっぷりあったので、ゆっくりごはんを食べ


試験を受け、Nちゃんの買い物をして、

(Nちゃんは野ほんのアニメが大好きで、そのグッズを買ったようです)

トゥクトゥク・地下鉄・路線バス・長距離バスを乗り継いで


家の近所のショッピングモールで降車し

(長距離バスは、バスターミナル以外でも降車できます)
 

午後7時半に無事に帰宅しました。







 タイ人には難しい日本語の発音『つ』 
 試験が終わったとたんに泣き出す人・・・  


娘のお土産話は、


『朝、バス停にぎりぎりに着いて猛ダッシュしたの。


Nは、お母さんの靴を借りてきたから、脱げそうで走れなかったの。。。』


と笑わせてくれます。



それと、ちょっと可哀そうな話です。



『最後の聴解の試験が終わった後、泣いてる人がいた・・・


 できなかったのかな???』



文法・聴解の両方とも合格点に達しなければ、不合格になります。


文法の方は、100%分からなくても、鉛筆を転がしたり


どれにしようかな・・・で当たることもあるかもしれません。


結果が出るまでは、もしかしたら合格するかも!と夢見る事はできますが


聴解(リスニング)は、聴き取る事ができなければ


答えることはできません。


どれにしようかな・・で、合格点に達することは、難しいでしょう。


泣いていた人は、ほとんど聴き取る事ができず


絶望的だと感じていたのかもしれません。






生の日本語(日本人が話す日本語)に触れる機会があるか、ないかで


結果が変わってくるのです。




娘の学校のタイ人の日本語教師は、上手に日本語を話しますが


それでも難しい発音があります。



実際に娘も、学校で行われる


先生が言った言葉を書き取る小テストで


『す』と『つ』を間違えたりしています。


まだ覚えているボキャブラリーが少ないので、先生が発する音の通りに


文字を書いていくだけで誠意一杯で、そういう単語があったかな?という事まで

考える事ができません。


たとえば、先生が『つくえ』と言ったのに


『すくえ』と聞こえて、そのまま書いたら・・・間違いです。

(すくえと聞こえて?と考え直して・・・つくえだと、とっさに分からないのです。)


先生は『つ』と言った様でも、娘には『す』と聞こえたり


自分の国の言葉ではないので、先生といえども


百パーセント日本人の発音ができているわけではないのです。


学校でのテスト(単語などの短い言葉)は、先生の発音の癖を覚えて、


対処できますが、『日本語能力試験』は日本人が話す日本語なので


それに慣れていないと、対処できません。


 アニメで学ぶ日本語会話    


タイでも日本のアニメが人気があり、タイ語に訳されているものもたくさんあります。


タイ語翻訳字幕付きのアニメなどを観て、実際の日本語会話を聞くのも


勉強になると思います。




ただ、アニメによっては、最近の話し言葉だったりするので


あまり参考にならないかもしれませんが・・・


娘達には『サザエさん』を勧めています。


日常生活のできごと、季節のできごとなどを学ぶこととができるし

正しい日本語が使われていると思うので・・・



結果は二月に分かります。


『だめだったらどうする???』と娘。


『もう試験終わっちゃったんだから、今心配しても仕方がないよ。


N4に向けて一生懸命勉強したら。』と私。


娘が見かけた『泣いていた人』も、再度挑戦して欲しい。。。と思いました。




読んで下さりありがとうございました。












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